【密着】泥臭くて、温かい。謎多きひきこもりの「生存戦略」24時
プロローグ:要塞の門は、重い。
……皆さん、こんにちは。ひき子と申します。ここの管理人になります。 今日は、世間一般では「ひきこもり」と呼ばれている私の、飾り気のない24時間をこっそり実況してみることに…!笑 キラキラした生活? 丁寧な暮らし? 何それ美味しいの?そんなの、ここには全くない。 あるのは、必死に「自分」を守りながら、明日を掴み取ろうとする泥臭い戦いだけがあります。
🕙起床14:00 - 「おはよう」と要塞の防衛
ひきこもりの朝は遅い。 部屋のカーテンが少しだけ開く。 私が重い体を起こすのは、日が一番高くなった頃合い。 「丁寧な洗顔」なんて何年してないことか…はい、後回し。私が最初にするのは、顔も洗わず、ただ窓から差し込む紫外線から身を守るために日焼け止めを塗るだけの、気休めの儀式。 一応、日に当たる。セロトニンやらなんかの物質が排出されるらしい。そして、半カーテン越しに私の中の「仕事」を始める。 布団から這い出して、這ったまま最初に向かうのは、昨日お迎えしたフィギュアの元。
🕙15:30 - 冷たい空気と、コタツの中の熱量
部屋の中は、外と同じくらい冷え込んでいる。 電気やガス代を節約するために、暖房は極力つけない。 私は分厚い靴下を履いて、コタツの中に潜り込んで……。 そこで昨日、せどりで仕入れたフィギュアの箱を抱える。
……こすっても、こすっても取れない窓の粉。「あ、これプラスチック表面の汚れじゃないな… 」寒さでかじかむ指先で、丁寧に、丁寧に薬品を調合して拭き取る。ねるねるねーるね。 独り言が、冷たい空気に溶けていく。 側から見たらいい大人が…って呆れる光景かもしれない。でも、この瞬間が私は結構すき。
🕙17:00 - 寝そべりながらの、宝探し(リサーチ)
体の疲れや体調が悪くなってくると、私はまた布団(またはコタツ)に横になる。 でも、それは完全なる「昼寝」じゃない。 スマホを握りしめたまま、メルカリやヤフオクの波に飛び込む「デジタルな航海」ってやつを楽しんでる。 横になりながらスマホを弄る姿。世間は「自だらくだ」って笑うかもしれない。 実際、両親にも言われた言葉。 でも、その目は血走るほど真剣。 「……これ、相場2万だけど、1万7千円で放置されてる。チャンスかも」 指先一つで世界と戦い、自分を養うための「財宝」を探し当てる。 私にとって、布団は最高の司令室になっている。
🕙19:30 - 調合の失敗と、リカバリーの香り
少しお腹が空いてきたから、炊飯器で「放置料理」。 でも、今日は少しだけ調合を間違えた。 「……薄い。昨日、醤油ケチったからかな」 だが諦めん。 すぐに鍋に移して、パントリーにあった生姜と醤油を足して、強火でコトコト。 台所に広がる、甘く、鋭い生姜の香り。 「うん、これこれ。生きてる味がする」 失敗をリカバリーできた事に満足するも、忍者の如く自身の分だけ取り部屋に戻る。(一応、一家の料理担当である)
🕙22:00 - 溢れ出した「線」と、消えない不安
お腹が満たされると、ようやく心に「隙間」ができる。 でも、その隙間には、いつも「不安」が入り込もうとする。実は絵も描いていた私。 「……こんなに描かなくて、上手くなれるのかな。実際問題、まだまだ未熟。あと何年たてば売れる絵が描けるんだろ。」 不安を抱えたまま、それでもペンは握る。握るだけの日もあるし、全く放置プレイな時もある。こんなお金お金いうてるけど、本当は共感を得るイラストを描きたい。どこか、ふと自分の作品を見て立ち止まるような。
🕙03:00 - 深夜の秘密会議と、深い眠り
家族への夕食作りも終わり、夜が深まり、街の音が消える頃。 私は最後の「公務(発送通知や在庫整理)」を終えて、ようやく眠りにつく。 枕元には、明日出品する予定のフィギュアたちがあったりなかったり。
泥臭くもがき続けた今日という一日もやっと終わる。正直、このまま眠れる日もあれば眠れない日もある。ひきこもりの夜は遅い。 ただ、今の24時間と昔の24時間。どちらも私の中でもがき続けたものだ。
次回、過去の自分の密着24時もお楽しみに。